バフとは?
車磨きにおけるバフとは、ポリッシャーに張り付けて使う道具です。このバフが回転しながらボディに触れることになりますので、ポリッシャーの動きや力を伝える道具と言えます。バフにも種類があり、それぞれ研磨力や仕上がりが変わります。
バフの種類は大きく分けると2種類だけです。 厳密にはそこからもう少し分けられるのですが、最初はバフは大きく分けて2種類だけというところを押さえておけば大丈夫です。順番に解説します。

バフで仕上がりが大きく変わります!
ウールバフ
1つ目の種類はウールバフと呼ばれるバフです。ウール=羊毛ですので、表面が毛のバフだと覚えてください。ウールバフは研磨力が高いので初期研磨(最初の粗い研磨)から中間研磨までで使うことが多いです。研磨力が高い=難易度も高くなりますので、ウールバフは難しめのバフとも言えます。
✅ショートウール
ウールバフの中でも毛が短いウールバフです。毛の長さは5mm程度で、太いものが多いです。


ショートウールの特長としては、高い研磨力に加え、耐久性が挙げられます。毛が短く太いものが多いので強いんですね。耐久性の面ではショートウールの方が後述のロングウールよりもかなり高くなります。
✅ロングウール
毛足が長いウールバフをロングウールバフと呼びます。毛の長さには幅があり、10mmのバフもあれば30mmの製品もあります。


ロングウールの特徴は高い研磨力とバフ目の抑制の両立となります。研磨力のあるもので磨けば、バフ目(磨き傷)が入るのが普通ですが、ロングウールでは高い研磨力にも関わらずバフ目も入りにくくなっています。具体的には、ショートよりもロングの方が研磨力がある上にバフ目も入りにくい、ということです。ただしその反面、ショートに比べると耐久性は大きく劣ります。
ウールバフにはショートからロングまで毛足の長さがいろいろありますが、研磨力とバフ目の出にくさ、そして耐久性の関係は概ね毛足の長さに比例すると考えて頂ければOKです。まとめると下のようになります。

特徴が多くて覚えられない…


スタミナのショート、パワーのロングと覚えましょう!
補足として、毛が短い=研磨力が低い、となっていますが、あくまでウールバフの毛足の長さでの話です。ショートウールでもバフ全体で見れば研磨力はかなり高い分類に入ります。個人的には、DIYでご自分のお車を施工する程度でしたらダブルアクションポリッシャーとも相性の良いロングウールバフをおすすめします。
✅マイクロファイバー
補足として、少数ですがマイクロファイバーバフというものも存在します。素材がマイクロファイバーになっていますが、大きな括りでは毛のバフとなります。マイクロファイバーバフにも毛足の短いものと長いものがありますが、もしマイクロファイバーバフをご検討の場合も選び方の基本的な考え方はウールバフと同様と思って頂ければOKです。
ウレタンバフ
もう一つのバフの種類はウレタンバフです。素材がスポンジですのでスポンジバフとも呼ばれますが、このサイトではウレタンバフで統一します。ウールに比べるとウレタンバフは研磨力が低いので、主に中間研磨~最終研磨で使うことが多いバフとなります。研磨力が低い=難易度も低くなりますので、ウレタンバフは易しめのバフとも言えます。※一部例外もあるのですがそれは後程解説します。
ウレタンバフを選ぶ際のポイントは2つです。

✅スポンジの目の粗さ
ウレタンバフには様々な目の粗さのスポンジがあります。同じウレタンバフでも目の粗さによって性質が大きく変わりますので注意してください。スポンジの目は粗いほど研磨力が高くなり、細かいほど研磨力が低くなります。つまり、目が粗い方がよりパワーの必要な初期~中間研磨向け、細かい方が最終研磨向け、ということです。メーカーによってはバフの商品名に粗目、中目、細目などコンパウンドと同様の記載がされている場合もあります。



研磨の難易度は研磨力に比例しますから、ウレタンバフも目が粗いほど難易度が高く、目が細かいほど難易度は低いということになります。
✅スポンジの硬さ
2つ目のポイントはスポンジの硬さになります。概ねスポンジの硬さも研磨力に比例する場合が多いです。
具体的には、
◉目が粗く研磨力の高いウレタンバフ → 硬い
◉目が細かく研磨力の低いウレタンバフ → 柔らかい
ということになります。極端に目が粗いスポンジの場合は繊維の間にスペースがあるので柔らかく感じる場合もありますが、基本的にはこの理解でOKです。ただし硬さは直接手に取ってみないと判断できない部分ですので、まずはスポンジの目の粗さからウレタンバフ選びを行ってみてください。
ウレタンでも目が粗いと難しくなるのか…


初心者の方には目が細かく柔らかいウレタンバフがおすすめです!
サイズの選び方
最後にバフのサイズ選びについて解説します。ウール、ウレタンに関わらずさまざまなサイズのバフがあり、使用するポリッシャーに合わせた適切なサイズのバフを取付ける必要があります。
適切なバフのサイズを知るためには、まずはポリッシャーのパッド径を把握する必要があります。パッド径は取説に記載してあります。取説が無ければネットで調べるか実際に測ってみてください。

上の画像の矢印の部分がパッド径になります。75mm、125mm、150mmのものが多いですね。
次に、ポリッシャーのパッド径に合わせたバフサイズを選びます。このとき、バフ側で見るべきサイズもパッド径(ベルクロ径)になります。ボディに触れるバフ径ではありません。

上の画像の矢印の部分がパッド径(ベルクロ径)になります。ここのサイズをポリッシャーのパッド径と併せてください。一般の業者であれば商品の詳細ページに記載しているはずです。

最近ではインチ表記のバフも見られますので参考までに一般的なサイズを載せておきます。
75mm=3インチ
125mm=5インチ
150mm=6インチ
サイズ選びはパッド径か…


ポリッシャーとバフのパッド径を合わせましょう!
まとめ
以上が車磨きにおけるバフの概要となります。ポリッシャーと同様に1枚ですべてをこなせる万能バフは存在しません。お車の状態やご自身のレベルに合わせたバフで作業してください。
初心者の方で技術に不安がある場合は、ウレタンバフの中でも目が細かくて柔らかいものから始めることをおすすめします。まずは難易度の低いバフから始めて作業に慣れてください。
当サイトのオンラインストアではバフも販売しておりますのでチェックしてみてください。バフ選びで不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

バフについてもっと詳しく知りたい方はぜひ別の記事もご覧ください。
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