コンパウンド

コンパウンドとは?

コンパウンドは「研磨剤」になります。ポリッシャーとバフだけでは磨くことができません。コンパウンドは磨くのに必要な薬とも言えます。色んなメーカーから無数のコンパウンドが販売されており、どのコンパウンドを選べばよいか迷うかもしれませんが、押さえるべき大きなポイントは1つだけです。

それは…研磨剤の粗さです!

コンパウンドの中には研磨剤と呼ばれる粒子が入っています。この粒子が磨いたり削ったりしてくれるのですが、粒子が大きい=粗いほど研磨力が高い、と覚えてください。反対に粒が小さい=細かいほど研磨力は低い、ということになります。

つまり粒子が大きく粗いコンパウンドが初期研磨向け、粒子が小さく細かいコンパウンドは最終研磨向け、ということです。

コンパウンドの粒子の大きさと研磨力のイメージ

また、粒子が大きいほどバフ目やオーロラと呼ばれる磨いた跡が出やすく、粒子が小さいほど出にくいです。このあたりがコンパウンドの基本的な理解となりますので押さえておいてください。

ポリッシャーやバフと同じくコンパウンドも研磨力の高さと難易度は比例します。

コンパウンドの種類と役割

次にコンパウンドの種類と役割を解説します。様々な種類が出てきますが、全てのベースは最初にお伝えした研磨剤の粗さになります。粗さが決まれば役割も決まります。参考のコンパウンドは定番の3Mで紹介します。

細目

細目(ほそめ)は自動車塗装用としては一番粗いコンパウンドになります。更にこれより粗い「中目」や「粗目」と呼ばれるものもありますが使うことは少ないので省略します。ちなみにこれより粗くなるとバフとコンパウンドではなくサンドペーパーを当てる方が効率的です。

コンパウンドを触れば小さな砂のような粒子が確認できると思います。研磨力がとても高く、スクラッチやウォータースポットのダメージが深くかなり状態の悪い塗装の初期研磨レンジに使用します。研磨力が高いですが、その分バフ目も出やすくなりますので初心者の方にはあまりおすすめしないコンパウンドです。

細目は研磨力が高い分リスクも高そうだな…

一般的なDIYで使う必要はないと思います!

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極細目

次に粗いのが極細目(ごくぼそめ)になります。手に取ると細目よりは小さいですが粒子が確認できます。個人的には初期研磨レンジで一番使う事が多い粗さのコンパウンドになります。ポリッシャーやバフとのマッチング、そしてボディカラーによってはほぼ仕上げまでこなせる万能型タイプです。反対にマッチングやボディカラーによってはバフ目が出ますのでその後の工程も必要になります。

極細目で十分そうだな…

一般的な洗車傷やウォータースポットであればこれで十分落とせます!

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超微粒子

極細目の次に粗いのが超微粒子(ちょうびりゅうし)と呼ばれるコンパウンドです。このコンパウンドはどちらかというと削るというよりは目消しや仕上げ向けのコンパウンドになります。研磨剤の粒子はかなり小さくなり研磨力もあまりありません。主に中間~最終研磨レンジで使用します。このあたりのコンパウンドからは難易度も下がり失敗するリスクも少なくなりますので初心者の方でも安心してお使い頂けるかと思います。

パワーはあまり期待できないのか…

それでも見違えますよ!

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仕上げ・艶出し

一番細かいコンパウンドが入っているのが仕上げ用や艶出し用と呼ばれるコンパウンドです。研磨剤の粒子のサイズは指で触ってもわからないか、ほとんど研磨剤が入っていないものもあります。そのため研磨力はほとんどなく難易度とリスクも一番低くなります。主に最終研磨レンジで使用します。

削るというより艶出しが目的なのか…

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※補足

コンパウンドの名称には決まったルールがある訳ではなく、メーカーや商品によっては「肌調整用」だったり「目消し用」となっているものもあります。また同じ「細目」でもメーカーによって基準が変わったりもします。

A社の細目=B社の極細目=C社の肌調整用、といった感じですね!

ですので最初に説明した研磨剤の粗さと研磨力の関係を理解しておくことが重要になります。メーカーや商品によって名称や基準が異なっても、商品のパッケージや説明を確認すればどの程度の粗さでどの研磨レンジ向けのコンパウンドなのか判断することができます。

ワイドレンジコンパウンド

昨今の主流のコンパウンドとして、ワイドレンジコンパウンドと呼ばれるものがあります。壊砕性、粉砕型とも呼ばれます。これは、1つのコンパウンドに入っている研磨剤が複数の役割を果たします。最初は粗い研磨剤の粒子が磨き込んでいくと少しずつ壊れて砕けて小さくなり、細かい粒子のコンパウンドとしても使えるのです。

このページの最初にも上の画像を紹介しましたが、極細目や超微粒子のコンパウンドがそれぞれ1つの研磨の工程を担当するのに対して、ワイドレンジコンパウンドは3つの広い工程(ワイドレンジ)をまとめてカバーするイメージです。

ただし、ワイドレンジコンパウンドが複数の研磨レンジをカバーできるのは事実なのですが、研磨はポリッシャーとバフとのマッチングで作業しますので組み合わせによっては初期研磨寄りの仕上がりになったり反対に最終研磨寄りの仕上がりになったりします。コンパウンド単体では広い範囲をカバーできても、ボディの状態やマッチングによっては必ずしも1工程だけで仕上がる訳ではないことを頭に入れておいてください。

でも1本で広い範囲をカバーできちゃうので便利です!

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まとめ

以上が車磨きにおけるコンパウンドの概要になります。技術の進化によってコンパウンドはポリッシャーやバフに比べると1種類でかなり広い範囲をカバーできるようになりました。ただ研磨レンジが広い分それなりに技術も必要になります。いきなりだと難しく感じる方もおられるかと思いますので、初心者の方はまずは施工がしやすい最終研磨向けの細かいコンパウンドから始めてみるのをおすすめします

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コンパウンドについてもっと詳しく知りたい方はぜひ別の記事もご覧ください。

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